胃腸疾患の薬膳とハーブティー~胃腸の調子が悪い時におすすめの食材とハーブティ-
病因、体質によって、体質に合ったおすすめ食材があります。
主な症状:胃の痛み、胸焼け、胃もたれ、食欲不振
原因:邪気(寒さ、暑さ、湿気、乾燥、病原体など)の侵入、虚弱体質、アレルギー、冷たいもの・なまものの過食、ストレス、慢性病
おすすめの食材
①胃腸の働きが低下したとき
→胃腸を健やかにして 気を補います。
長芋、じゃが芋、栗、鶏肉、海老、なつめ
②寒冷や冷たいものやなまものの食べ過ぎにより胃腸の働きが低下したとき
→胃を温めて、寒さを散らします。
③:ストレスにより胃腸の調子が悪くなったとき
→気を巡らせて痛みを止めます。
④過食による消化不良のとき
→消化を促進し、胃腸を健やかにします
大麦、大根、にんにく、かぶ、おくら
⑤過食による胃熱、消化不良のとき
→余分な熱を取って消化を促します
そば、苦瓜、トマト、大根、豆腐、リンゴ、オレンジ
出典:「薬膳の基本」辰巳洋、緑書房
おすすめのハーブティー
ジャーマンカモミール:胃腸の調子を整え、興奮・緊張などを鎮静する効果もあります。胃もたれや気分の乱れのある時、まず、試したいハーブです。
ペパーミント:気分をリフレッシュするのに効果的です。ジャーマンカモミールと併用することで、胃腸の調子を整えるのにより効果的です。過敏性腸炎などの心身症にも有効です。
レモングラス:レモンの風味で美味しいハーブです。消化を助け、リフレッシュしたい時にもおすすめです。腸にガスがたまるときにももちいます。
セントジョンズワート:気分が落ち込んだ時に有用な抗うつの効果があります。 過敏性腸炎にも有効で、ジャーマンカモミール、ペパーミントと混合すると効果的です。パーキンソン病の薬など、併用禁忌の薬にご注意下さい。