不眠症の漢方と食生活とハーブティー
夏の時期は、体の中に熱がこもり、不眠になりやすくなります。
患者さまから、不眠症で睡眠薬を飲んでいるが、副作用が心配で薬を減らしたいというご相談をよく受けます。確かに安定剤系の入眠剤には、認知症や依存症などのリスクを指摘されており、減量、中止できるのが望ましいです。そのためには、漢方がお役に立てるでしょう。漢方の処方のためには、まず、体質を診断し、体質に合った漢方が必要になります。
また、ご自身でできることで、不眠症におすすめの食材とハーブティーがございますので、ご提案いたします。
<不眠症のおすすめ食材>
①疲れ、食思不振、手足のだるさがある(気の不足)
→胃腸を補い気を充実させます。
芋類、カリフラワー、蓮の実、ロイヤルゼリーなど
②イライラ、不安、耳鳴り、手足が熱い、喉が渇く(潤いの不足)
→体内を潤し、血を養い、精神を安定させます。
スペアリブ、いか、にんじん、ぶどう、ライチなど
③怒り、躁鬱、喉の渇き、冷たいものを好む、便秘(自律神経に熱がこもる)
→自律神経にこもっている熱を取り除きます
豆腐、かに、じゅんさい、トマト、茶
④食欲不振、ゲップ、痰が多い、口が苦い、吐き気、イライラ、頭痛
(痰が滞り、熱がこもる)
→湿気を取り除き、滞っている痰と熱を解消します。
ショウガ、大根、昆布、くらげ、のり、あさり、竹の子
<不眠症におすすめのハーブティー>
リンデン、レモンバーナ、ジャーマンカモミールの組み合わせがおすすめです。
参考:「薬膳の基本」辰巳洋、緑書房
「ハーブティーブレンド100」しばたみか、山と渓谷社