豊中の緑の診療所だより

豊中の緑の診療所「加地内科クリニック」からのおたよりです

認知症を予防するための食生活とは?~マインド食とは?

認知症を予防するための食生活とは?~マインド食とは? 豊中 加地内科クリニック



近年、認知症の予防に役立つとして「マインド食」が注目されています。
「マインド食」とは、2015年にアメリカのラッシュ大学医療センターが発表したアルツハイマー型認知症を予防する 食事法です。

 

なるべく控えたい、認知症になりやすい食品
1.赤身の肉、特に加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)
2.ファストフード
3.バターやマーガリン
4.お菓子
5.チーズ  

            

なるべく積極的にとりたい、認知症になりにくい食品
1.野菜
2.鶏肉
3.魚
4.豆類・ナッツ類
5.全粒穀物(玄米・全粒粉パンなど)
6.ベリー類                

などです。


さらに、日本食は塩分が多くなりがちですので、高血圧などの予防のために塩分のとりすぎにも注意する必要があります。

 

 

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ほっと気軽に薬膳茶~ 冬の寒さにナツメがおすすめ

ほっと気軽に薬膳茶~ 冬の寒さにナツメがおすすめ 豊中 加地内科クリニック


ほっと気軽に薬膳茶~ 冬の寒さにナツメがおすすめ

このコーナーでは、気軽にお使いいただける薬膳茶の素材をご紹介いたします。

 

ナツメ(大棗)

 

クロウメモドキ科の落葉高木で、実を乾燥させてドライフルーツにしたり、チップスに加工したものが販売されています。

<効果>
気や血を補い体を元気に、心を落ち着かせてくれる薬膳食材です。
腸が弱って食欲がなかったり、疲れたり元気がない時におすすめです。気分の落ち込みや不眠症に、心を落ち着かせてくれる効果があります。また、きれいな血を作る働きもあるため、特に女性におすすめです。鉄分や葉酸、ビタミンCが含まれているので、貧血やお肌の荒れの改善に役立つでしょう。小腹が空いた時にそのまま食べたり、中国料理の具材にしたり、薬膳茶にして飲んだりします。

 

冬は、寒さにより「腎」が弱るため、冬の養生の基本は体を温め血の巡りを良くすることが大切です。こんなとき、黒豆やシナモン、ショウガなどを組み合わせてお茶にすると体が温まり、気の巡りもよくなるのでおすすめです。ぜひ、薬膳茶で冬の寒さを乗り切りましょう。

 

ちなみに、ショウガには生姜(しょうきょう)と乾姜(かんきょう)があり、ショウガを生のまま乾燥させたものを生姜、蒸してから乾燥させたものを乾姜といいます。生姜は、主に胃腸の調子を整える効果が強く、乾姜は、体を温める効果が強いです。ですので、冬に体を温めるなら、どちらかというと乾姜がおすすめです。ショウガだけだと苦みが強いので、ナツメやシナモンなど他の生薬や蜂蜜とのミックスがおすすめです。

 

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ほっと気軽に薬膳茶~マイカイ花

ほっと気軽に薬膳茶~マイカイ 豊中 加地内科クリニック

このコーナーでは、気軽にお使いいただける薬膳茶の素材をご紹介いたします。

 

マイカイ(玫瑰花)


バラやハマナスの花のつぼみを乾燥させたものです。
紅茶や中国茶に加えて飲んだり、デザートに加えたりします。

<効果>
香りがよく、リラックス効果があり、ストレスを緩和して、気の巡りをよくします。
また、血の巡りもよくするので、冷え性でお悩みの女性におすすめです。
疾患では、お腹の張り、痛み、げっぷなど、消化器系の症状や生理不順など女性特有の症状におすすめです。また、子宮癌や乳癌の術後の冷え性を伴う体調不良、食欲不振にはクコの実やナツメと一緒にお粥に入れたりもします。

肥満・メタボの漢方治療のおすすめ

肥満・メタボの漢方治療のおすすめ

肥満の漢方治療では、食べ過ぎや運動不足といった生活習慣を改善しつつ、「太りやすい体質」を漢方薬で改善していきます。
肥満の原因となる漢方的体質には以下のようなものがありますので、体質に応じた漢方薬を処方します。

 

①ストレスタイプ
 ストレスなどにより、気の流れが悪くなり、ストレス太りがおこります。
 →気の流れをよくする漢方薬を処方します。
    おすすめ食材は、ジャスミン茶、きんかん、らっきょう、ピーマン、マイカイカなどです。
    
②食べ過ぎタイプ
 体に余分な老廃物がたまりやすいタイプです。
 多くは、脂っこいものや味の濃いものを食べすぎたり、水分をとり過ぎて胃腸の働きが悪くなり、水分や湿気が滞ります。
 胸苦しい、胃がつかえるなどの症状もよくみられます。
 →湿気を取り除く漢方薬をもちいます。
    おすすめ食材は、大根、えのきだけ、りんご、わかめなどです。


③虚弱タイプ
 胃腸虚弱・加齢・冷え性などにより、代謝が悪くなり、太りやすくなります。
 →胃腸虚弱や冷え症を改善する漢方薬を用います。

 

④血流うっ滞タイプ
 血流がうっ滞しやすく、肝臓に負荷がかかりやすい体質です。
 →血流を改善して肝臓の負荷を軽減する漢方を用います。


    

肥満には、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝などが合併しやすいですが、これらの疾患は肥満の改善によってデータの改善が期待されます。特に若年者で西洋薬をまだ使用したくないような方や西洋薬で十分にデータが改善しないような場合、漢方薬がおすすめです。
    
    

新型コロナにかかりやすくなる食べ物とかかりにくくなる食べ物

新型コロナにかかりやすくなる食物とかかりにくくなる食物 豊中 加地内科クリニック

日刊ゲンダイに興味深い記事が掲載されていたのでご紹介します。

 

www.nikkan-gendai.com


記事によると
新型コロナにかかりやすくなる食べ物として
①甘いもの
②悪い油(特にトランス脂肪酸)
③乳製品
④小麦製品(特にグルテン)
⑤添加物

 

逆に新型コロナにかかりにくくなる食べ物として
①食物繊維の多い食材
②植物性の発酵食品
③魚(特に青魚)

などが示唆されるとのことです。


これらは、以前から健康法として推奨されていた食生活ですので
このような食生活に気をつけることで
免疫力が向上し、病気の予防になることが
あらためて示唆されたということでしょう。

ピロリ菌の検査と除菌について~ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)Q&A

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)Q&A 豊中 加地内科クリニック

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)Q&A

〇 ピロリ菌って何ですか?

ピロリ菌は胃の粘膜に生息しているらせん形の細菌です。
様々な研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍、胃癌などの胃の病気に深く関わっていることが明らかにされてきました。

 

〇ピロリ菌の関係する病気は?除菌した方がいいですか?

ピロリ菌に感染すると、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃癌になりやすくなります。
また、胃のリンパ腫や特発性血小板減少症紫斑病との関連もいわれています。
ピロリ菌の除菌により、これらの病気の頻度を減らすことが期待されます。
また、胃痛、嘔気、胸焼けなど、胃の症状にピロリ菌感染が関連している場合もあるので、胃カメラ等で症状の原因を診断の上、除菌をおすすめすることもあります。

 

〇ピロリ菌の検査は?

①内視鏡を使用する検査
 (1)迅速ウレアーゼ検査(2)検鏡法(3)培養法
②内視鏡を使用しない方法
 (1)抗体検査(血中、尿中)(2)尿素呼気試験(3)便中抗原検査
があります。
これらの検査には一長一短がありますので、当院では、感度・信頼度や利便性を考慮して、内視鏡検鏡法、血中抗体検査、便中抗原検査などを組み合わせて検査しております。

 

〇除菌療法は?

ピロリ菌の除菌療法は、胃酸を抑える薬と抗生物質を組み合わせて薬を7日間内服します。
除菌が不成功の場合、2次除菌を行います。

 

〇保険適応は?

ピロリ菌検査、除菌療法ともに保険適応には胃カメラでの検査が必要とされていますので、ご相談ください。