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過敏性腸症候群
精神的なストレスや自律神経バランスの乱れなどによって腸のはたらきに異常が生じ、便秘や下痢など排便の異常を引き起こす病気のことです。一般に腸の検査をしても、異常が見つからないことが多いです。
症状によって、交替型(下痢と便秘を交互に生じる)、下痢型、便秘型、ガス型、分泌型(腹痛のあとに粘液が出る) などに分類されます。
原因としては、腸の運動をつかさどる自律神経の異常や精神的ストレス、不安、緊張などがいわれています。また、暴飲、暴食、偏食、飲酒過多、喫煙、不規則な生活、過労なども原因となります。
当院では、過敏性腸症候群になりやすい体質に合った漢方を処方していきます。
ここでは、過敏性腸症候群におすすめの食材を紹介します。
①消化器系の機能が弱い
体力的にも丈夫ではなく、消化不良気味で、下痢や便秘になりやすい
→胃腸機能を丈夫にする食材
長芋、じゃが芋、栗、鶏肉、海老
②冷えや湿気、冷たいものや生もののとりすぎなどの影響で、下痢や吐き気が生じやすくなっている
→胃を温めて寒さを散らす食材や胃腸を健やかにして湿気を除く食材
とうもろこし、冬瓜、胡椒、ニラ、唐辛子、山椒
③ストレスや情緒の変動の影響で気の流れが悪くなり、自律神経系が乱れやすく、便秘や下痢が生じやすい。
→全身の気の巡りをよくする食材
そば、みかん、ジャスミン、マイカイ花
<過敏性腸症候群(過敏性腸炎)におすすめのハーブティー>
ジャーマンカモミール、ペパーミント、セントジョンズワートの組み合わせがおすすめです。
ジャーマンカモミール:胃腸の調子を整え、興奮・緊張などを鎮静する効果もあります。胃もたれや気分の乱れのある時、まず、試したいハーブです。
ペパーミント:気分をリフレッシュするのに効果的です。ジャーマンカモミールと併用することで、胃腸の調子を整えるのにより効果的です。過敏性腸炎などの心身症にも有効です。
セントジョンズワート:気分が落ち込んだ時に有用な抗うつの効果があります。 過敏性腸炎にも有効で、ジャーマンカモミール、ペパーミントと混合すると効果的です。パーキンソン病の薬など、併用禁忌の薬にご注意下さい。
参考:「ハーブティーブレンド100」 しばたみか、山と渓谷社