アレルギー性鼻炎の漢方では、小青竜湯がよく用いられますが、小青竜湯を長期続けるのは注意が必要です。
花粉症の始まる2-3月は、気候も寒冷で、水様の鼻汁がみられることが多く、そのような寒証の鼻炎では、小青竜湯がいい適応となります。しかし、小青竜湯を長期続けると鼻粘膜が乾燥し、熱を持つ熱証に変化します。その場合、鼻汁は黄色で粘稠となり、さらに、鼻づまりが起こるようになるとなかなか治らなくなります。熱証では、小青竜湯ではなく、清熱の漢方を使用しなくてはなりません。
花粉症だから、喘息だからと、小青竜湯を漫然と続けるのは注意しなくてはならないと思います。