豊中の緑の診療所だより

豊中の緑の診療所「加地内科クリニック」からのおたよりです

熱中症にご注意ください

熱中症対策 加地内科クリニック

 暑い日が続きますが、このような時期には「熱中症」にかかりやすくなります。

1)熱中症とは

 人は、気温が高くなると、血液の分布を変えたり、汗をかいたりして、体温を下げるよう調整します。熱中症とは、暑さのために、体の体温調節がうまくいかなくなり、体の水分や塩分のバランスが崩れて、筋肉のひきつけや失神をひきおこす状態です。

2)熱中症を予防するために心がけること

 暑いところで、活動するときには、以下のことに注意しましょう。

・ 暑さをさける
 気温が高いときには、なるべく暑さをさけましょう。日陰を選んで歩いたり、日傘、帽子など、日陰をつくるための工夫をしましょう。

・ 服装に注意
 服装にも注意しましょう。吸水性、通気性の高い素材を選び、襟をゆるめて通気しましょう。
 
・ 水分の補給
 こまめに水分を補給することも大切です。汗が多く、脱水になっても、すぐにはのどの渇きを感じません。のどが渇く前から、早めの水分補給を心がけましょう。

3)熱中症を疑ったら
 
 熱中症の初期症状として、めまい、失神、こむらがえりなどの症状があります。さらに進むと、頭痛、吐き気、嘔吐や体がぐったりする、力が入らないなどの症状が出てきます。さらに重症になると、意識がもうろうとして、けいれんなどがおこります。


 めまい、頭痛、吐き気など、熱中症を疑う症状があれば、すぐに、涼しいところに移動し、体を冷やして、水分補給するようにしましょう。疑わしいときには、早めに医療機関に受診するようにしましょう。

 

4)熱中症に漢方が有効です

 

熱中症予防に清暑益気湯が有効ですので、暑い時期にあらかじめ内服していると

夏ばて予防にもなりますのでおすすめです。

熱中症症状になってしまったら、白虎加人参湯が有効ですので、あらかじめ、手元にもっておくといいでしょう。

 

参考:夏バテ予防に漢方のおすすめ - 豊中の緑の診療所だより

 

 

疲労感(疲れやすい)の薬膳

疲労感の薬膳 加地内科クリニック

疲労感(疲れやすい)の薬膳

 中医学的には、疲労感(疲れやすい)の原因として①老化や体質、過労などによる気の不足(気虚)と、②ストレス、体質などによる気の巡りの滞り(肝気郁結)があげられます。
原因によって、食薬としての食材を工夫します。
気虚→益気健脾
  穀類、ハトムギ、芋類、豆類、椎茸、栗、いんげん、かぼちゃ、鶏肉、さくらんぼ、蜂蜜、ナツメ
  
②肝気郁結→疎肝解うつ
    大葉、しそ、春菊、ジャスミン、柑橘類、マイカイ花、ハッカ
  
他にも、陽虚、陰虚血虚などの体質によっておすすめの食材がございます。
また、夏場は、暑さで疲れやすくなりますので、別項「夏の薬膳」をご参照ください。胃腸に優しい食材で夏場を乗り切りましょう。

 

出典:「薬膳の基本」 辰巳洋、緑書房

疲れやすさでお悩みの方に~漢方のススメ

疲労感に効く漢方 加地内科クリニック


当院では、疲れやすさを訴えて来院される方も多くいらっしゃいます。
皆さま、点滴を希望されることも多く、ビタミン剤などの点滴を行いますが、あくまでも栄養補給で体質改善に繋がらず、根本的な治療になりません。
疲れやすさは中医学的には、以下のような原因が多いです。

①気の不足によるもの(気虚
 →補気の漢方(人参や黄耆など)
②気の流れが悪いためのもの(肝欝気滞
 →気の流れを調える漢方
冷え性・老化現象などによるもの(腎陽虚)
 →陽気を補う漢方

このように、疲れやすさについて、具体的にどのように疲れているかをお聞かせいただくことで、その方の証を絞り込み、体質にあった漢方を処方するようにしております。それが根治的な治療に繋がると考えております。

夏バテ予防に漢方のおすすめ

夏バテ・熱中症の漢方 加地内科クリニック


夏場は、暑さで胃腸が弱り、食欲が低下し、汗が出て脱水にもなりやすい季節です。体力が低下し、疲労感が出やすくなりますので、そうなる前に予防することが大切です。
清暑益気湯は、夏の暑さで弱った胃腸を丈夫にし、体力の回復を助けます。夏場の倦怠感や食欲不振、 下痢などの症状に使用しますが、毎年、同じような症状が出るような方であれば、暑くなる時期にあらかじめ内服しておくと、夏バテの予防になります。当院でも、処方した患者さまには、調子がいいと好評です。
また、暑い場所での作業やスポーツなどの活動をされる方にも、作業前にあらかじめ内服していただくと熱中症の予防になります。
熱中症症状になってしまったら、白虎加人参湯が有効ですので、あらかじめ、手元にもっておくといいでしょう。

過敏性腸症候群に漢方のおすすめ

過敏性腸症候群 漢方 加地内科クリニック


過敏性腸症候群

精神的なストレスや自律神経バランスの乱れなどによって腸のはたらきに異常が生じ、便秘や下痢など排便の異常を引き起こす病気のことです。、一般に腸の検査をしても、異常が見つからないことが多いです。
症状によって、交替型(下痢と便秘を交互に生じる)、下痢型、便秘型、ガス型、分泌型(腹痛のあとに粘液が出る) などに分類されます。
原因としては、腸の運動をつかさどる自律神経の異常や精神的ストレス、不安、緊張などがいわれています。また、暴飲、暴食、偏食、飲酒過多、喫煙、不規則な生活、過労なども原因となります。
中医学的には、過敏性腸症候群になりやすい証(体質)には、以下のようなものがあります。
①脾気虚:消化器系の機能が弱い
 体力的にも丈夫ではなく、消化不良気味で、下痢や便秘になりやすい
→胃腸機能を丈夫にする漢方を処方します。

②脾胃不和:ストレスや食生活の乱れ、冷えなどの影響で、下痢や吐き気が生じやすくなっている
→漢方で鎮静、整腸、健胃していきます。

③肝気横逆:ストレスや情緒変動の影響で機の流れが悪くなり、自律神経系が失調しやすく、便秘や下痢が生じやすい。

→漢方で気の流れを整えて治療します。

脾虚肝乗:消化器系が丈夫ではないために自律神経を制御できず、緊張や不安で体調を崩しやすく、心身のバランスが安定しにくい
→漢方で消化器系の機能を高めつつ、ストレスを和らげていきます。

中医学では、このような体質診断で証をみた上で、症状を緩和するだけでなく、体質改善を目指していきますので、いままで西洋薬で腸の調子がよくならない方にも漢方が有効であることがよくあります。症状の続く方は、一度、漢方を試してみてはいかがでしょう

夏の薬膳

 風薫る季節となり、新緑がますます濃くなってきました。本年の立夏の候は5月5日から20日ごろです。

 夏は陰気が潜伏し、陽気が旺盛となり、万物が成長し、花が咲き、実がなる鮮やかな時期となります。身体の陽気の成長も、旺盛な時期となります。

 暑い夏は五臓のうち心が盛んになります。心は全身の血と関連しているため、血流や心拍が早くなり、汗、顔が赤くなる、不眠などの症状が出やすい季節。心気を補養し、常に楽しい気持ちで、怒らず、ゆったりとした状態で過ごすようにしましょう。

 


<夏の薬膳>

 夏場には涼性・寒性で酸味・鹹味(かんみ、塩からい味)の食材がおすすめです。酸味、鹹味には心気や汗の消耗を防ぐ効果があります。一方で、これらは摂りすぎると脾胃(消化器系)を痛め、身体を冷やしてしまいますので、冷え性の方は冷たいものや涼性・寒性の食べ物は控えるようにして下さい。

~夏に食薬としてよく用いる食材~
①清熱:粟、小麦粉、トマト、レンコン、白菜、きゅうり、セロリ、苦瓜、もやし、緑豆、西瓜、水菜、じゅんさい、バナナ、りんご、キウイ、梨、緑茶、白茶、豆腐、湯葉、こんにゃく
②滋陰(水気を補う):胡麻、牛乳、卵、豚肉、鴨肉、烏骨鶏、ほたて、牡蠣、鮑
③安神:百合根、卵、牛乳、ハツ(鶏、豚))

                    出典:「季節の薬膳」 辰巳洋、緑書房

夏の薬膳 加地内科クリニック

 

東洋医学の体質診断のすすめ

 

 

同じような生活をしていても、身体の調子はひとりひとり違います。ひとりひとりのバランス状態を「体質」といいます。「体質」によって気候などの環境の変化によっての身体の反応が変わります。また、「体質」によって、病気のなりやすさや、病気になった時の症状が変わります。中医学では、問診や触診、舌診によって「体質」を分類することができます。

ここでは、仙頭正四郎先生の「読体術」に従って、「体質」を脾虚、腎陽虚、血虚陰虚気滞、湿熱、血瘀、湿痰に分類します。「体質」によって養生の仕方も変わりますし、漢方などの治療も変わります。当院では、仙頭正四郎先生の「読体術」の判別チャートに従い、おひとりずつの「体質」診断ができるようにいたしました。みなさまの体質改善のお役に立てれば幸いです。

 

出典:「自分でできる読体術」仙頭正四郎著、小学館

 

東洋医学 体質診断