今月のスタッフ壁新聞です。
現在蔓延しているオミクロン株では、症状として咽頭痛の強い方が多いようです。ウイルスは、上咽頭で増殖するため、上咽頭に強い炎症を引き起こし、咽頭痛を起こすことになります。
米国オーガスタ大学の研究で鼻うがいが新型コロナ患者での重症化率や死亡率を抑えたと報告されました。
感染早期より鼻うがいを開始することで、咽頭痛を軽減し、重症化や嗅覚障害・味覚障害などの後遺症の予防に効果があると考えられます。また、普段から鼻うがいをすることで、コロナ感染の予防効果も期待できます。
鼻うがいは薬局や通販で手に入りますので、是非ご検討下さい。
この度、消化器内視鏡学会専門医による大腸カメラを再開しましたので、よろしくお願いいたします。
当院の大腸カメラでは、麻酔を用いて眠っている間にできるだけ楽にできるよう心がけております。
また、内視鏡は最新の上級機種を用いており、LCIやBLIといった2種類のレーザー光を用いて癌の早期発見も可能となっています。
大腸ポリープは、可能であればその場で切除しています。
当院では胃カメラも、ひきつづき、行っております。
胃カメラも、消化器内視鏡学会専門医による経鼻内視鏡や眠っている間に行う内視鏡でできるだけ楽にできるよう心がけております。
ひきつづき、よろしくお願いいたします。
院長の診療は、月・火・金曜日午前、土曜日午前(不定期)となります。
火曜日午前も追加になります。
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
AM8:45 | 院長 | 院長 | 大嶋 | 院長 |
院長 (*)
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~ | ||||||
12:00 | 大嶋 | 藤本 | 胃カメラ | 大嶋 | 大嶋 | |
高橋 | ||||||
PM3:45 | 大嶋 | 藤本 | 大嶋 | |||
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6:30 |
(*)院長の土曜日の診察は不定期ですので、お電話でご確認ください。
夏至の食べ物
夏至は、2022年は6月21日からとなります。
夏至は昼が1年で一番長くなる時期です。
夏至の食べ物は夏の暑さを取り除き、精神の安定をはかるようなものがおすすめです。
夏至によく食べられる食べ物としては、関西ではタコ、全国的に冬瓜、奈良・和歌山などでは半夏生餅、三重ではみょうが、京都では水無月などがあります。
夏は、汗で水分や血分が消耗し、精神不安や不眠などの症状がでやすくなります。そのため、水分や血分を補い、気の巡りをよくして、精神の安定を助けるような食べ物がおすすめです。
<夏至にお勧めの食材>
①熱を取り除く
小麦、セロリ、苦瓜、白菜、レタス、緑茶など
②水分・血分を補う
きゅうり、トマト、豆腐、メロン、すいか、冬瓜、ピーナツ、豚肉など
③ 精神を安定させる
小麦、百合根、卵、ハツ(鶏、豚)、みょうがなど
*夏至の時期には、うどんがおすすめです。
小麦には、暑さを払うと共に、精神を安定させる効果があります。
夏至の時期に奈良・和歌山で食べられる半夏生餅や関東で食べられる焼き餅には小麦が用いられます。
暑気払いによく食べられている食べ物は、 熱をとり、水血を補い、気の巡りをよくするようなものが多いので、おすすめです。
参考: 「薬膳の基本」辰巳洋、緑書房
不眠症の漢方と食生活とハーブティー
夏の時期は、体の中に熱がこもり、不眠になりやすくなります。
患者さまから、不眠症で睡眠薬を飲んでいるが、副作用が心配で薬を減らしたいというご相談をよく受けます。確かに安定剤系の入眠剤には、認知症や依存症などのリスクを指摘されており、減量、中止できるのが望ましいです。そのためには、漢方がお役に立てるでしょう。漢方の処方のためには、まず、体質を診断し、体質に合った漢方が必要になります。
また、ご自身でできることで、不眠症におすすめの食材とハーブティーがございますので、ご提案いたします。
<不眠症のおすすめ食材>
①疲れ、食思不振、手足のだるさがある(気の不足)
→胃腸を補い気を充実させます。
芋類、カリフラワー、蓮の実、ロイヤルゼリーなど
②イライラ、不安、耳鳴り、手足が熱い、喉が渇く(潤いの不足)
→体内を潤し、血を養い、精神を安定させます。
スペアリブ、いか、にんじん、ぶどう、ライチなど
③怒り、躁鬱、喉の渇き、冷たいものを好む、便秘(自律神経に熱がこもる)
→自律神経にこもっている熱を取り除きます
豆腐、かに、じゅんさい、トマト、茶
④食欲不振、ゲップ、痰が多い、口が苦い、吐き気、イライラ、頭痛
(痰が滞り、熱がこもる)
→湿気を取り除き、滞っている痰と熱を解消します。
ショウガ、大根、昆布、くらげ、のり、あさり、竹の子
<不眠症におすすめのハーブティー>
リンデン、レモンバーナ、ジャーマンカモミールの組み合わせがおすすめです。
参考:「薬膳の基本」辰巳洋、緑書房
「ハーブティーブレンド100」しばたみか、山と渓谷社
老化を防ぐ食生活
老化の原因:
中医学的には、加齢により陰陽のバランスが崩れ、臓腑の働きが落ち、病気に対する抵抗の力と環境に対する調整能力が低下します。
病気が原因で老化が早まることもあります。
様々な原因がございますので、体質に合った食材をとることをおすすめいたします。
アンチエイジングの食生活~おすすめの食材
①疲れやすい、食欲不振、息切れ、声が出にくい(気の不足 )
→気を補うことで胃腸や肺などの臓器の働きを増強します。
うるち米、もち米、長芋、かぼちゃ、じゃが芋、キャベツ、いわし、うなぎ、牛肉
② 貧血、動悸、めまい(血虚)
→血を補充します。
ほうれん草、レバー(豚、鶏)、ライチ、落花生、ムール貝、カシュウ
③ 足腰のだるさ、耳鳴り、喉の渇き、皮膚の乾燥(陰虚)
→潤いや血、精力を補います。
クルミ、黒胡麻、きくらげ、豆腐、牛乳、豆乳、スッポン
④足の冷え、体の痛み、精力の衰え(陽虚)
→陽を補い、温めます。
くるみ、羊肉、海老、なまこ
⑤血の流れが滞って、血の塊、内出血、痛みなどが起こる(お血)
→血流を良くしてお血を改善します。
にら、らっきょう、青梗菜(ちんげんさい)、くわい、酢、酒
⑥気の巡りの停滞
→氣の滞りを解消し、気の流れをよくします。
にら、そば、玉ねぎ、らっきょう、えんどうまめ、オレンジ、みかん、きんかん、だいだい、マイカイ花
参考:「薬膳の基本」辰巳洋、緑書房