豊中の緑の診療所だより

豊中の緑の診療所「加地内科クリニック」からのおたよりです

いびきのある人は、睡眠時無呼吸症候群による認知症にご注意ください

いびきのある人は、睡眠時無呼吸症候群による認知症にご注意ください  豊中 加地内科クリニック




~いびきのある人は、睡眠時無呼吸症候群による認知症にご注意ください~

 1. 睡眠時無呼吸症候群とは?

 睡眠中に上気道の抵抗が増大して、いびき、低呼吸、無呼吸などをおこし、睡眠の障害とともに種々の合併症をきたす病気です。
 日中の強い眠気や抑うつ、集中力と記憶力の低下、夜間の中途覚醒、起床時の口渇、夜間の頻尿などが挙げられます。、起床時に頭痛を感じる方もいます。

 2. 睡眠時無呼吸症候群は何が悪いの?

高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、不整脈、糖尿病、悪性腫瘍などの様々な疾患をひきおこします。さらに、睡眠の質が低下することにより、精神や認知活動に影響が及び、精神疾患、認知症などもおこります。

3. 睡眠時無呼吸症候群の診断・治療
 
 睡眠時無呼吸症候群の診断では、まず、ご自宅で簡易型睡眠ポリグラフィー検査を行います。検査機器はご自身で装着していただき、一晩計測し、診断します。その結果によって、更に二次検査が必要な場合には、フルPSG 睡眠ポリグラフィー検査を行います。当院では、二次検査もご自宅にて施行可能です。
  睡眠時無呼吸症候群都と診断された場合、まず、生活習慣の指導の上、軽・中等症では、マウスピース、重症では持続陽圧呼吸療法(CPAP)などの治療を検討します。鼻やのどの耳鼻咽喉科的手術をおすすめすることもあります。                                                                        
〇夜間にいびきをかく方で、昼間の眠気、うつ状態、物忘れなどの症状のある方は、睡眠時無呼吸症候群を疑い、検査することをご検討ください。