高血圧は、加齢と共に動脈硬化が進み、発症することが多く、治療には降圧薬をよく用います。しかし、春先など、季節の変わり目には、自律神経が不安定になりやすく、往々にして血圧が乱高下したり、めまいや頭痛などの症状を伴うこともよくみられます。そのような際には、降圧薬だけでなく、漢方の併用がお勧めとなります。
①自律神経の不調で頭痛・ふらつき・耳鳴りなどの症状を伴うタイプ
→自律神経を調える漢方薬を処方します。
②のぼせ・イライラ・顔面発赤・目の充血などの症状を伴うタイプ
→上半身に上がった熱を冷ます漢方薬を処方します。
③加齢と共に足腰の冷えやだるさを伴うようになったタイプ
→冷えを改善し、生命力を補うような漢方薬を処方します。